私たちは伝えたい。
子育ては人生を豊かにする素晴らしい チャンス だということを。
子育て中の親に、
子育て支援策を考える自治体に、
豊かな発想をもつ人材を確保したい企業に、
そして、「少子化」をくいとめたい、政府に。
私たちは伝えたい。
子育てを、
前向きにとらえ、
楽しく、誇り高く取り組んでいく社会にこそ、
未来があることを。
子育ては、
私たちが未来につなぐ
社会全体の、大切な仕事であることを
日本プレイセンター協会は、ニュージーランドのプレイセンターをモデルとした「親たちの幼児教育活動」を支援することを目的としています。
少子化、幼児虐待,性犯罪など、子どもに関するさまざまな問題の解決を考える上で、私たちは「親」の可能性に注目しています。
プレイセンターでは、親たちが集まって子育てについて学習し、また、センターを協働で運営することを通じて親が「自信」と「仲間」を得ることができ、子育てがもっと楽しいものになります。
自信に満ちた親や回りの大人達との関わりが、子どもの社会性を育む上で重要であると私たちは考えます。
プレイセンター・ネットワークは、子育て中の家庭の横の繋がりだけでなく、子育てを終えた人生の先輩、各種企業、団体など、年齢・業種の枠を越えた縦のつながりもとりこんだネットワークです。
目指すのは「助け合いのネットワーク」。子育てをもっと楽しめる社会にしていくために、活動していきたいと考えています。
女性が外で働くことが増える中、保育所、幼稚園、おけいこごとなど、お金を払って、専門の先生に子どもの教育を任せるという傾向が強まっています。
しかしこうした傾向は、「子育てが楽しかった」「子育てを通じて成長できた」という満足感を得る機会を失うことにもつながるのです。
日本では、とかく子どもが居ると仕事ができない、遊べない、社会から遅れてしまう、等、子どもを持つことが負担や制約ととらわれがちですが、プレイセンターができればそうした子どもを持つことに伴うマイナスイメージをプラスイメージに転換することができると考えています。
プレイセンターは「戦争のない平和な社会をつくるには教育が変わらなければならない」という20世紀初めにイギリスで起こった教育運動の影響を受けています。
すべての人の権利を尊重することを重視し、暴力を認めないプレイセンターの教育理念は人権が尊重される平和な社会づくりの活動でもあります。
日本において、これから子どもをどう育て、どのような社会を作るのかを考える時、プレイセンターの教育理念はたいへん重要な役割を果たすことでしょう。
プレイセンターとは、子どもの遊びを大切にする場所1940年代にニュージーランドで始まったプレイセンター。 日本にもプレイセンターがほしい日本では1989年の合計特殊出生率が調査開始以来最低になったことが注目され、90年代には少子化対策の一環として、子どもを産んでも仕事が続けられるようにと、保育所の整備が進められてきました。しかし、少子化は続き、児童虐待が増加するなど、子どもも親も幸せになっていないように思えました。 さらなるプレイセンターの普及に向けて任意団体としての日本プレイセンター協会は昨年10周年を迎え、日本国内のプレイセンターも北海道から九州まで12ヶ所に増えました。ニュージーランドでも、日本のプレイセンター活動について紹介されるようになりました。 このほど日本では、子ども・子育て新システム関連法案が成立し、乳幼児期の制度が大きな転換期に差し掛かっています。そこで、改めて「子どもと親を幸せにする」という切り口から、プレイセンター、もしくはプレイセンター精神に則った活動を、広めていく必要があると考えました。子どもに自由な遊びを保障すること、親たちにつながり学びあう場を保障すること、そして親子が楽しい時間を共有することの大切さを、社会に訴えていきたいと考えています。 そのために、特定非営利活動法人としての認定を受け、組織体制を強化し、また新たな気持ちでプレイセンターの普及に向け力を合わせます。これまで我々の活動を応援していただいたニュージーランドのプレイセンターの方々への感謝の気持ちも込めて、そして日本各地のプレイセンターを応援するためにも、日本プレイセンター協会は活動の充実を目指します。 2012年9月18日 |